アルコール依存性と、その症状の実際。

病室で厚さ2mm足らずのカーテンを隔てて、手を繋いでするキスはまあまあ大興奮するのでみなさんオススメです。それ以上のことも、したらよかった。俺は元気です。

最近隣のベッドに越してきた新入り(71歳男性)が

「こんなまずい飯は食えん!ワシを餓死させる気か」

と仕切りに喚き、看護師さんたちを困らせるので、ここは一丁先輩として?かるく?揉んでやりますか?ということで

「うるせえぞ新入り!パークハイアットにでも泊まってるつもりか!!」

と恫喝したらマジで怒られました。看護師さんとかに。いや別に、病院食美味いんだけどなあ。

爺さんには後で余ったテレビカード(入院生活におけるペリカ的な存在、テレビから冷蔵庫洗濯機などあらゆる家電の使用料金を統括するトップメタカード)をあげました。怒ってごめんね、つって。

そういえば、急いでリュックに着替えやらパソコンやらを詰めて出てきたもんだから、ちゃんと何持ってきたか把握してないな俺、とガサゴソさばくれば出てくる出てくる不必要なアイテム。

ペパリーゼとか、ヌイグルミとか、リモコンローターのリモコンとか。

ちなみにリモコンローターのリモコンは飲み会の時にあるとめちゃくちゃ盛り上がりますオススメです。例えば、向こうの席でやってる女子会の方にリモコン向けてスイッチオン。さすらばなんだか途端にえっちな絵面に。

「ねえ、あの中の誰がいれてるとおもう?」

そんなことを言いながら飲むウーロンハイはウマい。まあその話はまた今度。とにかくリモコンローターは飲み会にあるとすごいです。そんなことやってるから肝臓ぶっ壊れんだよな。すみません神様お母様女性のみなさま。

カバンから出てきて一番笑ったのは、赤ワイン丸々一本。何故。肝臓壊して倒れた人間が入院セットにワイン持ってんの面白すぎる。医者にぶん殴られると思ってすぐに看護婦さんに渡しました。笑われちゃった。笑顔が可愛い。退院したらそういうビデオ見ようと思った。

あと、入院して三日目の話。

件の2%で起きると言われている即死イベント劇症肝炎というやつは、血小板の数値が40%を切ると発生して意識混濁から痙攣、葬式の直葬ルートで死ぬらしいんだけど。俺が入院時に示した値は60%。スマブラだったらまあまあの危険域。ファルコンパンチ食らったら即死。やめろ。ていうか2%て、デレステでSSR当てるより高いじゃん確率。入院費10万課金してとんでもないガチャ引かされとる。

で、本当に具合が悪くてずっと寝込んでたんですけど、寝ようとすると混濁するんですよね意識が。したことありますか?混濁?マジで怖い。

あ、寝る。ってモードに身体が入るとうまく入眠できずに金縛りみたいになって、目だけは動くんだけど手足は動かないし声も出ない。ギリギリ「うー」って呻くことはできるんだけど次第に頭もぼんやりしてきて、遂には耳の後ろで俺の友達たちのすごい楽しそうな喋り声が聞こえてくる。「おいおい!やめろって!あはは!」みたいな。飲み会でもやってるような声々。もちろん後ろには誰もいない。完全な幻聴。マジで怖い。天国へ引っ張り込まれる感じが如実にする。行くとしたら地獄のはずなのに。

なんとか身体を引っ張り動かして必死の思いでナースコールを呼ぶんだけど「うー!うー!」しか言えなくて、ナースもなかなか来てくれない。本当に不安になる。ナースさん、僕生きるか死ぬかの瀬戸際なんすよ。走ってください。

「どうされました?」

と、ようやくきたナースさんに言われ(その時の担当は超クールなメガネのお姉さんでした)かくかくしかじかを伝えるわけなんですけど

「担当医の方に伝えておきますね」

とピシャリ。そしてスタスタ行ってしまう。寂しい。怖い。初日の千春ちゃんはもっと優しかった。しかも可愛かったし世間話もたくさんしてくれた。でもクールな遙さんも素敵…

そんなのを5回も繰り返していると遂にはナースもコールを無視。何がナースコールだ。無視ってアリなんですか。

そんな昼下がり、主治医のお兄さんがやってきた。宮川大輔をイケメンにして若くして賢そうにして無口にしたような頼り甲斐のあるお兄さん。つまり宮川大輔ではない。

「アルコール中毒による離脱症状ですね。よくあるんですよ。入眠時に出る人は多いです」

アルコール中毒。略すと何ていうか知ってます?アル中。俺?25歳です。独身です。アル中… マジで…?

そして真っ先に飲まされた薬が精神薬。しかもガバガバに飲まされる。逆に大丈夫なのか肝臓に。心が安定しまくる。恋の悩みとか将来の不安とか音楽業界の腐敗とか全部気にならなくなる。一発で入眠障害治りました。

それから数日すると、すごく頭が軽くなってアルコールのことを考えなくなった。

思えば、17の時からずっとアルコールの事が脳裏に染み付いていた。中毒になったのは恐らく20の時バーで働いてた前後のこと。

中学高校の時はもう頭が回って回って仕方なくてまるで俺はベイブレード。冴えていた。

それが大学に入るとだんだん薄ぼやけてきて

「ああ、運動しなくなったり勉強しなくなったり歳をとったりしてこうやって脳って衰えていくんだ」

とか思っていた。違いました。アルコールです。今俺の頭は爆回り。メタルファイトベイブレード。帰ってきました全盛期の私。

一昨年くらいから、頭が回らないことに本当に悩んでいて、マジで家で数学のチャート引っ張り出して受験するわけでもないのに勉強とかしてた。脳の為に。

酒を飲まないと人の目を見て喋れなくて、泥酔を10、ほぼ酔いを5、シラフを0としたときに普段が-1みたいな状態で。伝わるかな。もう普段やや鬱気味、ストロングゼロを一缶飲んでやっとシラフに戻る感覚。

アル中だったんです俺。気がつかないうちに。そう言えばここ8年、飲んでない日なんか一日もなかった。飲んでないともう人間が怖かった。

怖いよ、アルコール。人間もまあ怖いけど。

思い当たる節があるみなさん。気をつけてね。健やかに。でもたまには、飲みましょう。できれば一緒に。

それでは。

-雑記

1991年8月4日生まれ。獅子座のO型。